近くて遠い“北”へ思いを馳せて・・・「オドゥ山統一展望台」へ
韓国と北朝鮮の間の休戦ラインには、
南北2キロずつの非武装地帯があり、
更に韓国側では、
数キロの民間人規制地帯が存在します。
よって、
韓国から北朝鮮の景色を望むことは困難であり、
自分自身、8年前に訪れた板門店は、
外国人のみが訪れることの出来る場所で、
一般の韓国人が立ち入ることは出来ません。
ところが、韓国人でも数ヶ所だけ
北朝鮮を望む事が出来る場所があります。
そのひとつが、
「オドゥ山統一展望台」
(오두산 통일전망대)
なのです。
蚊帳の外の外国人が、
例え国交のない北朝鮮を間近にしたとしても
所詮、他人事でしかありません。
当の韓国人の方が行ける
最も北朝鮮に近い場所こそ、
本当の真実が感じられるのではないか?
という思いが、数年前からあり、
機会があれば、
ぜひ行きたいと思っていた場所であります。
本来なら、昨年の9月に、
日本海側(東海側)の高城統一展望台
(고성통일전망대)へ行く計画を立てていましたが、
先の日韓関係悪化の影響もあり、
旅自体を中止にしたこともあって、
幻の計画となってしまいました・・・
そちらへは、次の機会に行くことにして、
実は、今回も、
別の地方へ行く計画を立てていたのですが、
諸事情により、出発3日前に急遽変更したので、
大急ぎで下調べをしました。
その割には、
今回の観光のメインでもあるので、
しばらくは、この関連の記事が続くと思いますが、
最後までお付き合い頂けたら幸いです。
通常は、この関連の見学は、
現地オプショナルツアーで行くことが望ましいのでしょうが、
何せ、団体行動が苦手で、
その上、自由がないとなると、
非常に窮屈な思いをするので、
やはり、今回も、
公共交通機関を使って、
自分たちだけで訪れることにしました。
それでは、
ソウル市内から現地までの、
自分たちの道程をご紹介いたします。

宿のある孔徳から、地下鉄6号線で合井(ハプチョン・합정)
へ向かいます。

合井駅では、2番出口から地上へ出ます。

合井駅2番出口へ出ました!
出口を出て、目の前のバス停からバスに乗車します。

バスは「200」番のバスに乗ります。
同じ行き先の「2200」番の方が、
バス停の数が少なくて速そうなのですが、
少し手前のバス停で降りなければならないので、
自分たちは200番でゆっくり行くことにします。

合井駅からは、1時間20分くらい掛かります。
気長にのんびり外の景色でも眺めながら・・・
なんて思っていましたが、
荒~い運転と、
お腹が空いていたので、
ちょっと車酔いしてしまいました。

しかし、何とか目的のバス停「トンイルトンサン」に到着しました。

横断歩道を渡って、
このロータリーから無料シャトルバスに乗り換えます。
この寒々とした景色を見たら、
何だか臨場感が湧いてきました。
非常に寒い・・・

こんな寒い時に、
ドライブがてら来る韓国人は居ても、
わざわざ路線バスを乗り継いで来る
外国人は居ないのだろう。
車内は、韓国人中年夫婦と
我々日本人2人組だけです・・・
急な坂道をゆっくり上がって、
山の頂上にある展望台までは1.8キロ。

無事にオドゥ山統一展望台に来ることが出来ました!!

さて、
ゆっくり見学することにしよう。
けど、その前に・・・
(つづく)