オドゥ山統一展望台*極寒の先に北朝鮮を望む

展望台にやって来ました。
いよいよ、北朝鮮を望みます。
が、
意外にもそれは、
あっさりと目の前に現れました。

氷の欠片が流れ出るほど凍てついた臨津江(イムジン川)
韓国語

北朝鮮

同じ民族でありながら、
川の名前の表記が違うところにも
南北の長い時間の隔たりが感じられます。

そして、対岸に見えるのが北朝鮮です。
この景色を、同じ民族である韓国の方々は、
どのような思いで見ているのでしょうか。
外国人である自分には、想像がつきません。

「北韓(プッカン・북한)地形図」
韓国では、朝鮮半島全体を領土と主張しているため、
北韓と呼称しています。
↓ ↓ ↓

ガスっていてはっきり確認できませんが、
僅かに地形図の通りの景色を確認することが出来ます。

対岸にも「金日成史跡館」など、様々な施設があるようです。

右上(北東)から左上(北西)に臨津江が流れていて、
左下(南西)から漢江(ハンガン)が合流しています。

中央のピンが刺さってる辺りに展望台があります。
左下(南西)の島には、仁川国際空港があります。
そう考えると、韓国の首都・ソウルは、
とても北朝鮮に近いことが分かります。

僅か2.1キロの距離を行き来するのは、
空を飛ぶ鳥と川を泳ぐ魚たちだけであって、
人々の往来は、60年以上のあいだ途絶えたままです。

本格的な冬を迎えると、完全に氷に閉ざされてしまうのですね・・・
かつて、川を泳いで侵入を試みた者も居たそうです。
現在は、川岸に鉄条網が敷いてあり、常に監視をしています。

とは言え、川を目の前にして、
自分には、ここを泳いで渡る勇気はありません。
けど、
もし、北朝鮮の人間だったとしたら・・・
まさに、“近くて遠い”この距離を、
ひしひしと実感しました。
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