同時多発テロから12年・・・グラウンド・ゼロの今

地下鉄の駅の階段を上がると、
突然と目の前に現れる鏡のようなタワー。
2001年9月11日に発生した同時多発テロ事件から
まもなく12年が経過しようとしています。
「グラウンド・ゼロ」と呼ばれたその場所は、
この鏡のようなタワーの前にあります。
前回、ニューヨークに来たときにも訪れていますが、
あれからまた2年という時間が経ちました。(2011/05/14)
その後、いったいどうなったのか気になり、
再び訪れることにしました。

雲ひとつない澄みきった青空のもとにそれはありました。
2年前には見られなかった真新しいビル。
新ワールド・トレード・センターです

我々が訪れたのは、5月3日。
その一週間後の5月10日、新ワールド・トレード・センターは、
ついに、高さ1,776フィートに・・・。
西半球で1番、全世界でも3番目に高いビルになったそうです!!
再び、これ程までの高層ビルを建設したアメリカの強さ。
決して、テロには屈しないという絶対的な思いが伝わってきました。
ちなみに、高さ1,776フィートは、
アメリカ独立宣言が公布された1776年にちなんだものだそうです。
しかし、
新しいものが出来ていく中で、
決して忘れてはいけないこと・・・

いや、忘れられないこと・・・

今、居るこの場所で起こったことは、
夢ではなく、現実に起こったことであることを決して忘れない・・・

それが、この世に命がある者の責任であるようにも思えました。
それは、東日本大震災の時にも感じていました。

実は、今回の旅、出発2週間前までは4人で行く予定でした。
行けなかった一人は、ご家族が急病になり、
出発前日に手術の予定が入り、行けなくなってしまいました。
こうして旅に出られることはもちろん、
日々の暮らしの中で、健康で元気でいられること、
そして、
生きていることがどれだけ幸せなことなのかということを、
最近つくづく感じています。

こうして、この場所に来る度に、
ただこうして来るだけで、何も出来ない自分に、
いったい何の意味があるのか?
と思うこともありましたが、
ほんの少しだけ、
どうしたら良いか分かったような気がしました。

次はいつ来れるかわかりませんが、
もしかしたら、もう来ることはないかもしれませんが、

自分なりにここで感じたこと、
そっと胸の中にしまっておきたいと思います。