14年ぶりの板門店ツアー(前編)*世界で唯一の冷戦の最前線、DMZ&板門店へ
先月のソウル旅行の続き、
更新が大変遅くなってしまって申し訳ございません。
今回の題材がDMZ&板門店という敏感な場所でしたので、
少し時間を掛けて、慎重に書き上げました。
自分が見て感じたものを上手くお伝えすることが出来るかどうか、
自信がありませんが、最後までお読み頂けたら幸いです。
今回が初めての韓国という会社の方のリクエストで、
板門店ツアーへ参加することにいたしました。
自分にとっては実に14年ぶりの板門店です。
軍事境界線に限って、随分変わったなぁ。などということはないと思いますが、
韓国(大韓民国)と北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との南北関係改善の兆しもなく、
近年、特に今年に入り、北朝鮮の猛威は益々過激になり、
韓国だけでなく、日本や米国との関係も悪化の道を辿っています。
世界中には、そこに行かなければ分からない場所がたくさんあります。
DMZ&板門店もその一つだと思います。
世界のほとんどの地域で冷戦が終結し、東西ドイツが統一した今、
世界で唯一、ここが冷戦の最前線になっています。
その場所で、少しでも何かを肌で感じ取ることが出来たらという思いで、
ツアーに参加いたしました。

今回は、中央高速観光さんのツアーに参加いたしました。
出発1ヶ月程前に、コネストさんにて予約をしました。

集合場所は、ソウル市庁前のブレジデントホテルです。
出発後、バスの車内にて、ツアーガイドさんより、
見学をするにあたっての注意事項やツアーの説明などを受けました。
今回、お会いしたツアーガイドさん、日本語が本当にお上手でした。
バスは1時間程で板門店手前の統一大橋検問所に到着。
ツアー参加者一人一人がパスポートを見せてチェックを受けます。
このあたりから、徐々に緊張感が増してきます。

その後、UNキャンプボニファスにて、
更に注意事項や説明を受けて、もしもの時の場合の誓約書にサインを書きます。
それから、板門店見学専用のバスに乗り換えます。
そして、最初の見学地、板門店(판문점)に到着です。

軍事停戦委員会本会議場は目の前です!!
我々が見学するにあたって、
韓国軍を中心とする国連軍の兵士の方々が守って下さっている様子が、
写真からお分かり頂けると思います。

軍事停戦委員会本会議場の中に入りました。
会議場の中心にあるテーブルです。
この写真を撮っている自分は、実は境界線を越えて、北朝鮮側にいます。
テーブル中央にあるマイクが境界線の役割を果たしていて、
会議場内だけは、見学者も境界線を越えることが認められています。
このマイクからの音声は、南北双方の政府機関によって録音されているそうです。

窓の外、写真左側の建物と建物を結ぶコンクリートブロックの線の向こうが韓国側です。
ということは、この時点で相当自分は北朝鮮側に来ていることになります。

こうして見学している間も警備して下さっている兵士の方。
とても心強いです。
つい先日は、韓国側の見学が長引いたために、
北朝鮮の兵士が外からドアを蹴って催促してきたこともあったそうです。

こちらの様子をずっと見張っている北朝鮮の兵士。
見学の時間は15分ほどだったでしょうか。
とても長かったような気もするし、短かったような気もします。
かなりの制約事項がありましたが、
不思議とその場にいる時はさほど緊張はしませんでした。
時間が経ち、今、こうして振り返ると、
日本にこのような場所が無い分、とてつもない場所に居たことを実感します。
その後、本来なら帰らざる橋を見学するところですが、
2016年8月23日、
帰らざる橋の北朝鮮側に複数の地雷を埋設している様子が確認された(ロイター通信記事 ⇒ ★)
として、今現在、見学が中止されているそうです。(2016年9月23日現在)
UNキャンプボニファスにて元のバスに乗り換えると、
次は、昼食場所へ移動です。

プルコギ定食でしたが、お世辞抜きで美味しかったです♪

自由の橋。朝鮮戦争の時に爆撃を受け、右側は橋桁だけが残っています。



もし、ある日突然、自分の国が分断されたらどうなってしまうだろうか?
もし、ある時、自分の家族が離れ離れになってしまったらどうするだろうか?
二度と会えない家族。
自分は日本人だから、どんなに思ってもその気持ちが分かりません。
少しでも分かってあげたいと思えど、
その気持ちは当事者でないと分からないことも分かっています。
だからこの国をもっと知りたい。そう思うのかも知れません。
その方々が、いつか笑える日が来ることを願って止みません。

更新が大変遅くなってしまって申し訳ございません。
今回の題材がDMZ&板門店という敏感な場所でしたので、
少し時間を掛けて、慎重に書き上げました。
自分が見て感じたものを上手くお伝えすることが出来るかどうか、
自信がありませんが、最後までお読み頂けたら幸いです。
今回が初めての韓国という会社の方のリクエストで、
板門店ツアーへ参加することにいたしました。
自分にとっては実に14年ぶりの板門店です。
軍事境界線に限って、随分変わったなぁ。などということはないと思いますが、
韓国(大韓民国)と北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との南北関係改善の兆しもなく、
近年、特に今年に入り、北朝鮮の猛威は益々過激になり、
韓国だけでなく、日本や米国との関係も悪化の道を辿っています。
世界中には、そこに行かなければ分からない場所がたくさんあります。
DMZ&板門店もその一つだと思います。
世界のほとんどの地域で冷戦が終結し、東西ドイツが統一した今、
世界で唯一、ここが冷戦の最前線になっています。
その場所で、少しでも何かを肌で感じ取ることが出来たらという思いで、
ツアーに参加いたしました。

今回は、中央高速観光さんのツアーに参加いたしました。
出発1ヶ月程前に、コネストさんにて予約をしました。

集合場所は、ソウル市庁前のブレジデントホテルです。
出発後、バスの車内にて、ツアーガイドさんより、
見学をするにあたっての注意事項やツアーの説明などを受けました。
今回、お会いしたツアーガイドさん、日本語が本当にお上手でした。
バスは1時間程で板門店手前の統一大橋検問所に到着。
ツアー参加者一人一人がパスポートを見せてチェックを受けます。
このあたりから、徐々に緊張感が増してきます。

その後、UNキャンプボニファスにて、
更に注意事項や説明を受けて、もしもの時の場合の誓約書にサインを書きます。
それから、板門店見学専用のバスに乗り換えます。
そして、最初の見学地、板門店(판문점)に到着です。

軍事停戦委員会本会議場は目の前です!!
我々が見学するにあたって、
韓国軍を中心とする国連軍の兵士の方々が守って下さっている様子が、
写真からお分かり頂けると思います。

軍事停戦委員会本会議場の中に入りました。
会議場の中心にあるテーブルです。
この写真を撮っている自分は、実は境界線を越えて、北朝鮮側にいます。
テーブル中央にあるマイクが境界線の役割を果たしていて、
会議場内だけは、見学者も境界線を越えることが認められています。
このマイクからの音声は、南北双方の政府機関によって録音されているそうです。

窓の外、写真左側の建物と建物を結ぶコンクリートブロックの線の向こうが韓国側です。
ということは、この時点で相当自分は北朝鮮側に来ていることになります。

こうして見学している間も警備して下さっている兵士の方。
とても心強いです。
つい先日は、韓国側の見学が長引いたために、
北朝鮮の兵士が外からドアを蹴って催促してきたこともあったそうです。

こちらの様子をずっと見張っている北朝鮮の兵士。
見学の時間は15分ほどだったでしょうか。
とても長かったような気もするし、短かったような気もします。
かなりの制約事項がありましたが、
不思議とその場にいる時はさほど緊張はしませんでした。
時間が経ち、今、こうして振り返ると、
日本にこのような場所が無い分、とてつもない場所に居たことを実感します。
その後、本来なら帰らざる橋を見学するところですが、
2016年8月23日、
帰らざる橋の北朝鮮側に複数の地雷を埋設している様子が確認された(ロイター通信記事 ⇒ ★)
として、今現在、見学が中止されているそうです。(2016年9月23日現在)
UNキャンプボニファスにて元のバスに乗り換えると、
次は、昼食場所へ移動です。

プルコギ定食でしたが、お世辞抜きで美味しかったです♪

自由の橋。朝鮮戦争の時に爆撃を受け、右側は橋桁だけが残っています。



もし、ある日突然、自分の国が分断されたらどうなってしまうだろうか?
もし、ある時、自分の家族が離れ離れになってしまったらどうするだろうか?
二度と会えない家族。
自分は日本人だから、どんなに思ってもその気持ちが分かりません。
少しでも分かってあげたいと思えど、
その気持ちは当事者でないと分からないことも分かっています。
だからこの国をもっと知りたい。そう思うのかも知れません。
その方々が、いつか笑える日が来ることを願って止みません。

