櫻の園

毎年訪れているこの場所へ今年も桜を見に来ることが出来ました。

名所でもない、名も知れない場所ですが、この場所の見事な桜に毎年心打たれています。

名も知れない場所だけあって、いつもは自分たち以外誰かに会うこともなく、
コロナ禍にあってはとても都合の良い場所でしたが、

今年は自転車でやって来られたお一人の中年男性が立ち寄られました。

最初に声を掛けたのは母。
母 「ここ、見事な桜でしょう~」
男性 「本当ですね~ 誰もいないなんて勿体ないですね~」
母 「毎年見に来てるの。」
男性 「そうですか~ 来年も見に来たいな~」
その時、自分はもう来年のこと言うなんて何かあるのかな。
と勘ぐってしまいました。

しばらくの沈黙のあと、その男性がこの場を離れようとされていたので、
自分が「お気をつけて!」
とお声を掛けると、
その男性は、
「じゃ、また来年この場所で!」
と仰り、去って行かれました。

名もなきこの場所のことを何と呼ぼう。
とずっと考えていたのですが、この場所に相応しい名前が思い浮かびませんでした。

それが最近、ふとしたきっかけである曲を思い出しました。

松田聖子さんの『櫻の園』

そうだ!ここはまさしく櫻の園だ!
自分の中で櫻の園という名前にしよう。

今日会った男性とまた来年、
この場所でお会いできることを願って。

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