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ユ・ミヌ(유민우)

中国の高速鉄道脱線事故を日韓はどう見る?

中国・浙江省温州市で23日夜に起きた高速鉄道列車の追突・脱線事故は、死者が43人、負傷者は210人を超えました。(24日の時点で)事故原因として、列車衝突防止システムの作動不良などが指摘されています。



大惨事であることに間違いない

今回の事故では、実際に運転していた運転手を含め、多数の死傷者が出ました。しかし現場では、高架から落下した車両がすでに地面に掘った穴に埋められ、事故原因の究明をないがしろにする当局の姿勢が鮮明になっています。さらに、事故発生から38時間足らずで運行を再開。中国では過去にも、多数の死傷者が出た列車事故においても復旧作業を早急に行い、運転を再開している事例があります。それでも、中国の鉄道省は、中国の高速鉄道の技術は最新のもので、安全基準を満たし、信頼できることを強調しています。言うのは勝手ですが、くだらない“言い訳”は後にして、この事故が大惨事であることをきちんと認識し、早急に事故原因を解明してもらいたい。「命」は使い捨てではないのですから。

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中国国内でのネット上の批判と新幹線技術(日本)

日本では、中国のインターネット上での安全性に対する批判や、それでも鉄道省が安全性の強調をしていること、日本の新幹線をベースに開発した高速鉄道技術を、中国が米国などに国際特許申請していることなどを連日報道しています。国内の鉄道車両各社では、中国当局の検証結果を待ち、技術的な支援要請には真摯に対応したいとの声もありますが、中国が技術供与を無視し、自主開発として国際特許手続きを進めている最中でもあり、対応は中国の出方次第と慎重な意見もあるようです。


日本のメディアの大々的報道とKTXの安全性(韓国)

韓国では、中国高速鉄道事故に対して、日本のメディアが相次いで批判的な報道をしていることや、韓国高速鉄道のKTXでも度重なる故障が相次いでおり、本当に安全性は大丈夫なのか?ということが報道されているようです。韓国メディアは、日本のマスコミが中国の高速鉄道事故を連日大々的に報道し、自国の新幹線がいかに安全かを強調しているとし、日本の主要新聞が連日1面トップに関連付けて報道していると伝えています。また、日本の新幹線の技術力を強調しようとする意図を持っているとも伝えています(笑)

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新型車両「KTX山川」(2011年7月撮影)

さらに、自国の高速鉄道「KTX」の安全性にも触れ、韓国メディアは、関係者の話として、KTX山川はブレーキ技術だけでなく、安全装置をしっかりと備えた車両であり、もし先行列車が停止すれば後続列車は走らない仕組みであるとしています。しかし、KTXでは今年に入り、光明駅近くで発生した脱線事故をはじめ、故障や事故が36件も相次いでいること(昨年3月から運行を開始したKTX山川(サンチョン)=韓国で開発された新型車両=で21件、従来型KTXで15件)など、安全性を疑問視する報道をしているメディアなどもありました。

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従来型のKTX(2011年1月撮影)



中国の高速鉄道は安全なのか?という不安が現実のものとなってしまいました。追突事故は、この国の列車運行の安全管理システムが抱える重大な欠陥を浮き彫りにしたように思います。中国政府が自信を持って掲げる「世界一」とはいったい何なのでしょう?スピード、営業距離、技術力???真の世界一とは、世界中の誰が乗っても、安全で快適で安心して乗ることが出来る乗り物だと個人個人が判断した時に、初めて貰える称号ではないでしょうか?それは、今日でも明日でもなく、いつのまにか自然と貰えてるものだと思います。
ユ・ミヌ(유민우)
Posted byユ・ミヌ(유민우)

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